施主


今日は建物のお話です

現場へGO!の会社
流体計画の本業は建築工事業
たまにはそちらの話しもせねばなりません

実は私自身は
『本業』という言葉の響きが
あまり好きではありません

なんとなく、それ以外が『副業』に
聞こえてしまうことに違和感を覚えるからです

仕事として取り組む以上
全て全力投球に決まってます

けれどもやはり人から見た時や
売上のウェイトから考えても
建築が本業と呼ばれてしまうのが
ツライところです(笑)

本日の一枚の写真
京都南部で初めて建築された
木造オフィスビルです

紆余曲折、悲喜こもごも
色々思い出深い建物が
この度無事に竣工したしました

関係者の間ではこの建物の事を
リアル指月城(しげつじょう)
と呼んでいます

指月城とは
かつてこの地に秀吉が
隠居の地を構えた小さめのお城で

伊達正宗や徳川家康も
密談にやってきた歴史上も重要ポイントであったのですが
あまりに短命に終わった為『幻の城』と呼ばれ
ミステリアスさが歴史ファンを引き付けているお城です

そんな由緒正しき桃山の地に、この度無事
木造4階建てのオフィスビルが完成しました

従前の日本の法律では
木造の建物は二階建てまで
一部住宅を中心に三階建てが認められる程度でした

しかし、近年のエコ意識の高まりや
地産地消、林業振興などの追風を受けて
木造の多層階が認められる方向に動き出した経緯があります

でも残念ながら
そんなチャレンジャーな建築主は
なかなかいなかった

それもそのはず
建築屋さん達が
鉄やコンクリート至上主義

頭が固く
『やったことないからできない』と
平気で言い放つので

施主さんがヤル気になれるわけがない

なんてロマンが無いのかねぇー(笑)

という訳で今回のお施主さん
すこぶるカッコ良かったわけです

鉄骨造や鉄筋造の方が
むしろ安価に建築できたかもしれません

でも、地域のランドマークを作るんだ!
との強い想いを持ってくださったからこそ
この建物が完成いたしました

施主(せしゅ)という言葉
昔風の言葉ではありますが
私はカッコいい素敵な言葉だと思っています

だって、『ほどこすぬし』って書くんですよ
どれだけ偉いねん!(笑)って突っ込みたくなるぐらい
のネーミングだと思いませんか?

それほど、昔の建築主さんは、カッコ良い立場だったのです

だから今回の建築主さんは
まさに『施主』さんなのです

できれば今の鉄筋造の建物も
木造に立て直したいとおっしゃってくださいました

ほんとうにありがたいお話です

その時は
今回の建物が二の丸と呼ばれて
次の建物が天守閣になるっていう事ですね(笑)

そうなったら指月城から
伏見桃山城に格上げになります

いつの事になるかはわかりませんが
楽しみにお待ちしたいと思います

【BOSS】

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